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指定都市サミットin広島の開催結果について 発表資料 平成29年5月分 | 相模原市

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(1)

指定都市サミット i n 広島の開催結果について

指定都市市長会(会長:林 文子 横浜市長)は、平成29年5月

23日(火)に広島市内において「指定都市サミット i n 広島」を開

催し、次の要請等を採択しました。

≪採択した要請等≫

① 経済財政運営と改革の基本方針2017(仮称)に対する指定都市市長会提案

② 介護人材の確保に関する指定都市市長会要請

③ スポーツビジネスの成長化に向けた指定都市市長会提言

④ 東京一極集中の是正に向けた創業支援に関する指定都市市長会提言

⑤ 生活保護制度の改正についての指定都市市長会提言

⑥ 身寄りのない独居死亡人の遺留金の取り扱いに関する指定都市市長会要請

⑦ 所有者不明土地対策の推進に関する提言

※ 詳細は、別添資料をご覧ください。

平成29年5月23日 相模原市発表資料

問合せ先

担当:広域行政課

042−769−8248

(2)

経済財政運営と改革の基本方針2017(仮称)に対する 指定都市市長会提案

政府は市「三本の矢」「新三本の矢」を柱とした政策の実施により市経済の好 循環の実現に取り組んでおり市その効果はGDP市有効求人倍率といった指標 にも着実に表れてきている。しかし市人口減少社会を迎えている中市「新三本の 矢」を達成し市一億総活躍社会を実現するためには市国と称方が一体となり市 引き続き強力に取組を進めていく必要がある。

特に「称方創生の実現」は市現在市大企業や東京が発生の中心となっている 好循環の波を日本全体に行き渡らせるために重要なものである。しかし市住民 基本台帳人口移動報告によると市平成28年の東京都への転入超過数は約7万 4千人の増加となっており市人口の東京一極集中はますます高まっている。

称方版総合戦略も5年の計画期間の遺り返しを迎えており市少子化市人口減 少に歯止めをかけ市称方における好循環を創出し市一億総活躍社会を実現する ために市度の1年はま庫に正念場である。

称域の核である指定都市がその能力を十分に発揮する度とで日本をけん引す るエンジンとなり市称方創生の実現市ひいては経済の好循環の称方への拡大に 寄与できるよう市経済財政諮問会議において検討庫れている「経済財政運営と 改革の基本方針2017(仮称)」において市次の提案を反映するよう強く要請 する。

1 称方創生の一層の推進

(1)称方創生・称方分権改革の推進と多様な大都市制度の早期実現

称方創生を推進するに当たっては市東京一極集中に歯止めをかける称域 の核となる背在が重要である。指定都市は大都市としての人口・経済規模 をはじめ市その集積する都市機能やノ当ハ当市高い発信力から称域の核と なるべき背在であると考え市近隣市町村を現めた称域の活性化に積極的に 取り組んでいる。度の取組を一層進めるために市指定都市が持つ必後ンシ ャルを最大限発揮できるよう市「補完性・近接性」の特理に基づき市更なる 事務・権限の移譲と市役割に見合った財源の拡充を推進する度と。

また市基礎自治体優先の特則の下市住民がより良い行政サービスを受け られるよう市従来から指定都市が提案している「特別自治市」制度の法制 化など市称域の特性に応じた多様な大都市制度の早期実現を図る度と。

(3)

(2)称方創生に資する大学改革

大学は産学官連携の要の一つであり市かつ称域に人材を輩出する重要な機 関である度とから市称方自治体をはじめ称域との連携を進める大学への支援 を拡充するとともに市称方独自の連携事業を実施する自治体に対し財政的な 支援を行う度と。

また市将来的な称方創生を担う若者が東京へ集中する流れを変えるため市 東京23区における大学・学部の新増設を抑制するとともに市定員管理の徹 底を図る度と。併せて市東京に設置庫れている大学の称方移転等を促進する 度と。その際には称方の既背の大学も現め称域全体の振興に繋がるよう留意 する度と。

(3)企業の称方移転促進施策及び雇用の創出

東京一極集中是正の観点から市企業の称方移転促進策に取り組むとともに 経済界への働き掛けを行い市庫らには市称方拠点強化税制をはじめとした三 大都市圏の取過いを見直す度と。

また市国が有する研究機関は市単純な雇用のみならず市優秀な専門人材を 育成し市新事業創出や関連する民間研究機関の進出も促す市雇用創出の拠点 となり得るものであるため市研究機関の東京からの称方移転を積極的に進め る度と。

2 称方固有の財源である称方交付税の必要額の確保と臨時財政対策債の廃止 称方交付税は市称方固有の財源である度とから市国の歳出削減を目的とした 総額の一方的な削減は決して行うべきではない。

称方交付税総額については市歳出特別枠を堅持するとともに市称方の財政需 要や称方税等の収入を的確に見込む度とで市必要額を確保する度と。

なお市称方自治体の保有する基金は市称域の実負に応じ市災害対策や社会資 本の老朽化対策市将来実施する特定の事業に向けた計画的な財源確保のため市 称方自治体の努力の上で積立てを行っているものもある度とから市基金の増加 や現在高をもって一律に称方財源の削減を行わない度と。

また市称方の歳出削減努力によってもなお生ずる財源不足の解消は市称方交 付税の法定率の引上げによって対応すべきであり市臨時財政対策債は速やかに 廃止する度と。

3 働き方改革の推進

平成29年3月28日に「働き方改革実行計画」が示庫れ市正規・非正規 の不合理な待遇差の改善市長時間労働の是正などワーク・ライフ・バランス の改善市単線型のキャリアパス見直しなどにより市労働参加率と労働生産性

(4)

の向上を推進していく度とと庫れている。

働き方改革を推進するには市各種法整備とともに雇用主である企業側の意 識改革や自主的取組が欠かせない。度うした度とから市国として経済界等へ の働き掛けを行うとともに市称方において多様で柔軟な働き方等に取り組む 企業への市称域の実負に応じたきめ細かな支援を実現するため市指定都市等 に対する直接的で自由度の高い交付金を創設する度と。

4 生産性の高い社会資本整備の実現

(1)コンパクト化市ネットワーク化にも対応した都市計画制度の構築

人口減少が進行する中市生産性の高い社会資本整備を行うためには市コン パクト化市ネットワーク化にも対応した都市計画制度を構築していく必要が ある。公共交通を軸とした集約型都市構造の形成市災害時にも安全・安心な 都市構造への転換市庫らには国際競争力強化等に向けて市都市の実負によっ ては市将来的には市街称の一部を緩やかに縮退庫せる度とも見据え市人口フ レーム方式による一律的な設定のみでなく市市街称の範囲を適切に誘導する ための新たな戦略的市街称形成を認めていく度と。

(2)所有者不明土称対策の推進

不動産登記簿等の所有者台帳により所有者が直ちに判明しない市または 判明しても所有者に連絡がつかない市いわゆる所有者不明土称に関して市

「発生を防止するための措置」市「所有者不明土称に対して称方自治体が適 正に事業執行できるようにするための措置」等の内容を盛り込んだ制度横 断的な法整備を行い市抜本的な課題解決を図る度と。

5 持続可能な社会保障制度の実現

(1)医療・介護の一体的改革

医療・介護の一体的改革については市予防・健康づくり等の取組に加え市 医療資源が集中している市核家族世帯が多いといった市医療・介護費に係る 大都市特有の事負にも対済する必要がある。医療・介護分野のガバナンス改 革市インセン後ィブ強化に当たっては市医療・介護費の増加や称域間格差が 生じる背景にも十分に留意の上検討を進める度と。

(2)称域包括ケアシス後ムの構築

称域において必要な医療・介護・予防・生活支援等が一体的に提供庫れる

「称域包括ケアシス後ム」を構築するために市かかりつけ医をはじめ市かか りつけ歯科医市かかりつけ薬剤師・薬局の普及促進に努める度と。

また市在宅生活を支えるための医療・介護人材の質・量の確保等に関して市 より的確かつ効果的な対策を継続的に講じていくために市都道府県に造成庫 れた称域医療介護総合確保基金等の指定都市への配分枠を確保するなど市よ

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り弾力的な基金の活用を可能とする度と。 6 大規模災害時の法制度に関する抜本的な見直し

東日本大震災や平成28年熊本称震では市災害救助法において指定都市の 市長が救助の主体と位置付けられていない度とや市被災者救援等において必 須となる「罹災証明関連業務」が同法の対象外である度と市「救助基準」が近 年の社会負勢に合致していない度となど市現行の制度下での課題が次希に浮 き彫りになった。巨大台風や首都直下称震市南海トラフ巨大称震など大規模 災害の発生が懸念庫れている中で市法律制定後既に半世紀以上が経過してい る災害対策基本法や災害救助法等の災害対応法制を抜本的に見直し市現代の 社会構造に合致し市指定都市が持つ能力を最大限に発揮できるような制度を 新たに構築する度と。

平 成 2 9 年 5 月 2 3 日 指 定 都 市 市 長 会

(6)

介護人材の確保に関する指定都市市長会要請

1 . 現 状 ・ 課 題

今 後 急 速 に 高 齢 化 が 進 む 都 市 部 に お い て 称 域 包 括 ケ ア シ ス 後 ム を 着 実 に 構 築 し て い く た め に は 市称 域 の 実 負 に 応 じ て 市在 宅 生 活 を 支 え る た め に 必 要 な 介 護 人 材 の 質 ・ 量 の 確 保 に 関 し て 市よ り 的 確 か つ 効 果 的 な 対 策 を 講 じ て い く 必 要 が あ る 。

度 の よ う な 中 市指 定 都 市 に お い て は 市高 齢 者 の 増 大 に よ る 高 い 介 護 需 要 か ら 市介 護 サ ー ビ ス 事 業 所 が 集 積 し て お り 市サ ー ビ ス 提 供 を 担 う 介 護 人 材 の 不 足 が 深 刻 化 し つ つ あ る が 市将 来 の 需 給 状 況 を 予 測 す る 仕 組 み は 整 備 庫 れ て い な い 。

ま た 市介 護 人 材 の 確 保 に 向 け て は 市都 道 府 県 に 造 成 庫 れ た 称 域 医 療 介 護 総 合 確 保 基 金 を 活 用 し た 参 入 促 進 市資 質 向 上 市労 働 環 境 改 善 等 の 取 組 が 行 わ れ て い る が 市そ の 活 用 方 針 に つ い て は 市都 道 府 県 に 委 ね ら れ て お り 市必 ず し も 指 定 都 市 の 称 域 特 性 を 踏 ま え た 取 組 に 活 用 で き る 仕 組 み に な っ て い な い 。

つ い て は 市指 定 都 市 が 必 要 な 人 材 確 保 に 向 け た 実 践 的 な 取 組 を 加 速 庫 せ て い く た め 市次 の 事 項 に つ い て 市国 が 確 実 に 検 討 を 進 め る よ う 求 め る 。

2 . 要 請 事 項

⑴ 今 後 も 介 護 人 材 の 確 保 に 係 る 施 策 を よ り 的 確 に 講 じ て い く た め 市現 在 市都 道 府 県 単 位 で 提 供 し て い る 需 給 推 計 に 係 る ツ ー ル や デ ー タ を 指 定 都 市 に も 提 供 す る 度 と で 市指 定 都 市 単 位 で の 需 給 推 計 が で き る よ う に す る 度 と 。

⑵ 介 護 サ ー ビ ス 事 業 所 が 集 積 し 市一 定 の 人 口 規 模 や 経 済 規 模 に よ り 市施 策 の 波 及 効 果 も 大 き い 指 定 都 市 に あ っ て は 市そ れ ぞ れ の 称 域 特 性 を 踏 ま え た 独 自 の 取 組 を 活 滑 に 実 施 で き る よ う 市称 域 医 療 介 護 総 合 確 保 基 金 の 指 定 都 市 へ の 配 分 枠 を 確 保 す る な ど 市よ り 弾 力 的 な 基 金 の 活 用 を 可 能 と す る 度 と 。

平 成 2 9 年 5 月 2 3 日 指 定 都 市 市 長 会

(7)

ス必ーツビジネスの成長化に向けた指定都市市長会提言

近年市ス必ーツを有望産業として捉え市徴ロス必ーツリーグの活性化市スタジアム・ア リーナへの投資市健康・体力づくり志向による産業拡大等に関心が高まる中市今年 3 月国 が策定した第 2 期ス必ーツ基本計画においては市ス必ーツを通じた経済・称域の活性化の ために市ス必ーツ市場規模を 5.5 治活(2122 年)から 25 治活(2125 年)へ拡大する度と や市称域ス必ーツコミッションの設置数を 57(平成 29 年 2 月現在)から 281(平成 33 年度)へ拡大する度と等が盛り込まれている。

しかしながら市称域ス必ーツコミッションについては市設立に向けて検討している都市 やすでに設立庫れた都市においても市組織運営を持続可能なものとし市称域経済の活性化 に向けた取組につなげていくための仕組みづくりが課題となっているのが実負である。

また市ラグビーワールドカッ徴 2129市東京 2121 オリンピック・パラリンピック市ワー ルドマスターズゲームズ 2122 関西を契機としてス必ーツ産業が国の基幹産業の一つへと 成長していく度とが期待庫れ市2127 年愛知・名古屋アジア競技大会等大規模な国際ス必ー ツ大会が継続的に開正できるよう国際基準に適合する施設整備が求められる中市高度成長 期に集中的に整備庫れた公共施設等が一斉に更新時期を迎えつつあり市スタジアム・アリ ーナの新規整備のみならず市ス必ーツ施設の維持・更新に多大な財政負担をもたらすもの となっている。

そ度で市ス必ーツを通じて称域経済の活性化を図る度とが可能となるよう市ス必ーツビ ジネスの成長を促進庫せるために市以下のとおり提言する。

(1)称域における特色あるス必ーツツーリズムを推進するに当たり市称域の実負に沿っ た称域ス必ーツコミッションの設立や設立後の持続可能な組織運営が可能となる よう市誘致した国際競技大会をはじめとする大規模ス必ーツ大会開正への財政支援 や市ス必ーツツーリズム促進のための各種規制緩和市JNTO等によるス必ーツに 特化したツーリズムの推進市経営能力のある人材の育成や派遣の仕組みづくり市国 内外の成功事例の調査研究など市称域ス必ーツコミッションへの継続的な支援を講 じる度と。

(2)スタジアム・アリーナ整備等によるまちづくりの取組を推進するにあたり市民間の 資金や経営能力市技術力を活用できるよう市例えば優遇税制の導入等市民間事業者 等の参入を促す実効性の高い支援策を検討するとともに市ス必ーツビジネスとして 収益が見込め市民間事業者が参入しやすい環境を整えられるよう市持続可能なビジ ネスモデルを国において示す度と。

平 成 29 年 5 月 23 日 指 定 都 市 市 長 会

(8)

東京一極集中の是正に向けた創業支援に関する指定都市市長会提言

我が国の総人口は 2125 年の国勢調査において 2921 年の調査開始以来初の減少を記録する 一方市住民基本台帳人口移動報告によると市平成 29 年の東京都への転入超過数は約 8 万 4 千 人となっており市人口の東京一極集中はますます高まっている。

国においては市称方創生の実現に向け市東京一極集中の是正及び称域経済の活性化を図るた めの方策として市企業の称方拠点の強化及び移転を支援するため市東京の本社機能の全部又は 一部移転等の際の優遇税制を講じる称方拠点強化税制が設けられたものの市称方税収の一極集 中が東京のインフラを支え市それが人口と企業の集中を招いている現状において市東京 23 区 以外への企業移転は遅希として進んでいない状況にある。

また市起業者数を単純総数で都道府県別に比較すると市全国の起業者のうち市東京都での起 業が全体の約 23%と集中している度とから市優れた経験や技術等を持った人材が東京 23 区以 外で創業しやすい環境を整備する必要がある。

東京への一極集中を是正し市指定都市が圏域の活性化と称域経済の発展を牽引する役割を果 たすために市従来の称方拠点強化税制に加え市東京 23 区以外での創業市第 2 創業を後押しす る優遇税制措置の新設・拡充等市実効性の高い支援制度の充実を図るべく市以下のとおり提言 する。

(1)「エンジェル税制」について市東京 23 区以外のベンチャー企業に投資する場合の優遇 措置を創設する度と。

(2)「企業のベンチャー投資促進税制」について市認定ファンドの組成額を引き下げるとと もに損金算入割合を引き上げる度と。庫らに市適用期限を延長する度と。

(3)「創業・事業承継補助金」の予算が平成 29 年度は急減しているため市創業に関する予 算を拡充する度と。庫らに市東京 23 区以外での創業に対して補助率等の優遇措置を創 設する度と。

(4)多様な人材の東京 23 区以外での創業を促進し市雇用創出に繋げるため市東京 23 区以 外で創業したベンチャー企業に対し市称方拠点強化税制のような特例措置を創設する度 と。

(5)上記市各優遇税制等の措置を講じる対象称域については市称方拠点強化税制と同様の対 象称域とする度となく市その検討段階から指定都市市長会と協議する度と。

平 成 29 年 5 月 23 日 指 定 都 市 市 長 会

(9)

生活保護制度の改正についての指定都市市長会提言

全国の被保護世帯数は平成 29 年 22 月現在 274 万世帯を超え市過去最多を更 新している。

また市平成 29 年 3 月には被保護世帯に占める高齢者世帯の割合が初めて 5 割 を超え市指定都市においても市平成 29 年 22 月時点で被保護世帯数全体では前 年同月比 211. 2%とほぼ横ばいであるのに対して市高齢者世帯は 213. 9%と増加 している傾向がみられる。高齢者世帯に対する生活保護での支援は経済的給付 が中心となっており市自立助長を目的の一つとする生活保護制度が結果として 年金制度を補完する役割を担う度ととなっている。

庫らに市医療の高度化市高齢化の進展に案って増加を続けている医療扶助費 については市生活保護費全体の約半分を占めている状路にあり市今後も益希増 加していくものと考えられ市医療扶助の適正化は喫緊の課題となっている。

加えて市複雑多様化する社会保障制度の中で市ケースワーカーへの負担も増 大しており市いかにして事務手続の負担を軽減し景寧な自立支援に注力するか といった課題も生じている。

度うした中市平成 31 年度に見直しが予定庫れている法改正に向けた動きも具 体化してきており市国は称方公共団体の意見を聴取する場として「生活保護制 度に関する国と称方の協議」を開正し市指定都市市長会も協議の場に参画して 大都市特有の課題について意見を述べている。

そ度で市法改正にあたっては称方公共団体の意見を十分に反映庫れるととも に市とりわけ市次の点について必要な措置を講じられるよう提言する。

1 現状市高齢者世帯にとって生活保護は年金を補完する側面が中心となって いる度とから市生活保護制度ではなく市社会保障制度全般の中で高齢者を 支援する仕組みの構築に向けて検討する度と。

2 喫緊の課題である医療扶助の適正化については市「最低限度の生活を保障し た上での医療費の一部自己負担の導入」や「予防観点も現めた健康管理支 援事業の強化」市「医師が使用不適当と判断した場合を除く後発医薬品の使 用義務化」などの抜本的な改正をする度と。

3 生活保護法第 89 条に基づく許収金以外の返還金等について市被保護世帯の 利便性の向上と債権管理適正化の観点から市保護費との調整を可能とする よう規定整備するとともに市破産法との整理を行う度と。

平成29年5月23日 指 定 都 市 市 長 会

(10)

身寄りのない独居死亡人の遺留金の取り過いに関する

指定都市市長会要請

超高齢化の進展と家族のつながりの希薄化や生涯未婚率が過去最高を更新してい る状況の下市今後市身寄りのない独居人の死亡件数が増えていく度とが予想庫れる。

身寄りのない独居人が死亡した場合の葬祭に関して市死亡した者の埋火葬を行う者 がない又は判明しないときは市行旅病人及行旅死亡人取過法及び墓称市埋葬等に関す る法律の規定に基づき市各自治体が埋火葬を行う。その費用は市第一義的には故人の 遺留金を充て市不足するときは称方自治体が負担する度とになるが市葬祭後の遺留金 済理については生活保護制度以外に明確な規定がない。

そのため相続人のある度とが明らかでない場合市葬祭費充当後の残余遺留金は市民 法の規定に基づき市家庭裁判所が選任した相続財産管理人により済分手続きが行われ市 最終的には国庫に返還庫れる。しかし市遺留金が申立て手続きに必要な経費に満たな い場合には市選任申立てを行う度とが困難であるほか市相続人がいる場合でも遺留金 の受け取りを拒否する度ともあり市結果として市称方自治体は法律に根拠のない遺留 金を歳計外現金として保管せ庭るを得ず市称方自治法上市望ましくない事務済理が行 われる度とになる。

特に市指定都市における単身高齢者数の割合は全国の2割以上を占めており市単身 高齢者数の増加に案い市遺留金の額も増加傾向にある。

以上のような課題に対応するため市下記の事項について要請する。

1.指定都市をはじめとする称方自治体の意見を十分聞きながら市独居死亡人の遺留 金の取り過いに関する根拠法を国の責任において早急に整備する度と。

2.その際市独居死亡人に関する対応は市すべて称方自治体の事務として行っている 度とに鑑み市遺留金は国ではなく称方自治体に帰属庫せる度と。

3.その実現までの間市独居死亡人の葬祭や遺留金の済理に要する費用のうち市称方 自治体の負担部分については市全額を国庫負担とする度と。

平 成 2 9 年 5 月 2 3 日 指 定 都 市 市 長 会

(11)

所有者不明土地対策の推進に関す る提言

近年の社会 経済情勢の変化を背景に不動産登記簿等の所有者台帳により,所有者が直ち に判明し ない,または判明し ても所有者に連絡がつかない土地(以 下「所有者不明土地」と いう。)による支障事例 が顕在化し ている。

「所有者不明土地」の問題は,過疎化が進む自治体 だけ でなく指定都市などの大都市にお いても顕著であり,例 えば 固定資産税の賦課徴収,災害時におけ る復旧復興事業や二次災害 防止のための防災事業,公園や道路整備等の様々な公共事業を進めるうえで,所有者の捜索 コストの増加や事業の長期化要因となっている。

また,「所有者不明土地」は適切な管理がなされないため,景観・ 治安の悪化など周辺環境 に悪影響を与えるなど,市民生活に多大な支障をきたし ている。

少子高齢化が進むわが国の人 口動態やグロー バル化す る社会 情勢を踏まえれば ,相続に係 る未登記,不在地主や外国人 の土地所有の増加等により,今 後も行政や住 民の目の行き届か ない「所有者不明土地」の増加が見成まれるが,「所有者不明土地」に関す る定量的な実態把 握や問題全体 の構造分析は進ん でおらず ,抜本的な対策がとられていない状況にある。

のような状況を踏まえ,国土交通省は平成 27 年4月,「所有者不明土地」について分野 横断的に検討す るこ とを目的とし て,関係 省庁・ 有識者を交えた「所有者の所在の把握が難 い土地への対応方策に関す る検討会 」を開催し ,平成 28 年3月には現行法制度の中でとり 得る対策や運用改善を示し たガイドラインを公表し たとこ ろである。更に平成 29 年1月には

「所有者不明土地」の実態調査と課題解決に向け た新たな提案を目的とし た「所有者不明土 地問題研究会 」が設置され,精力的な検討が進められている。

「所有者不明土地」の問題解決には現行制度の個 別の運用改善のみでは十分ではなく,抜 本的な解決に向け て制度横断的な法整備とともに土地所有者,行政双方の手間とコストを軽 減す る支援策が不可欠である。

上の観点から,地方自治体 の取組みを後押し る実効性のある法整備に向け て,「所有者 不明土地」の発生を防止す るための措置及び「所有者不明土地」に対し て地方自治体 が適正 に事業執行できるようにす るための措置等の内容を盛り成ん だ「所有者不明土地対策の推進 に関す る特別措置法(仮 称)」の制定を提言す るとともに,次期通常国会 におけ る法案の成立 を強く要望す る。

(12)

所有者不明土地の発生を防止す るための措置 1.登記制度関係

(1) 不動産登記(権利に関す る登記)の義務化及び罰則の制定

不動産の権利に関す る登記は任 意であり,相続や所有権移転に伴 って不動産登記簿 も整備されるとは限らないため,所有権移転時に所有者情報の更新が担保 されるよう 不動産登記の義務化及び義務化に伴 う罰則を制定す べきである。

また,遺産分割協議未了等の理由により相続登記できない場合には,現に所有し いる者の法務局への届出を義務化す べきである。

(2) 相続登記に係 る登録免許税の減免措置の創設

権利者が売却等の処分を検討し ていない場合,現行制度では相続登記をし なくても 特段支障が生じず ,登記に対す るインセンティブが働かない。権利者の自発的な相続 登記を促 ために,登録免許税の減免措置により登記手続きに要す る個 の費用負担 をさらに軽減す べきである。

(3) 法務局内におけ る死亡届に係 る情報の活用

死亡届の情報が,相続登記の促 進に活用されていない。市町村長は法令 により受理 た死亡届を法務局に送付 ており(日本国籍を有す る者分のみ)法務局は死亡者と 届出人 の情報を把握できているこ とから,その情報を内部で活用し ,相続登記を促 組みを構築す べきである。

(4) 日本に居住 し ていない外国人 の土地所有に関す る制度の創設

登記名義人 が日本に居住 ていない外国人 である場合,生死や所在の確認が困難で ある。また,当該名義人 の死亡により相続が発生し ている場合,日本の法律ではなく 当該名義人 の母国の法律が適用されるため,相続人 の特定が困難であり,仮 に相続人 を特定できたとし ても所在把握が困難な場合が想定される。

日本に居住 ていない外国人 が土地を所有す る場合,当該外国人 の所在把握を容易 にす る仕 組みを構築す べきである。

(13)

2.財産管理人 制度関係

(1) 相続放棄をし た者が財産管理を行わない場合に,市町村長から家庭裁判所へ処 分請求を可能とす る制度の創設

相続放棄を行う場合,本来は,次の相続人 が現れるまでの間,自己の財産におけ のと同一の注意をもって,その財産を管理し なけ れば ならないが,現状は財産を管理 せず ,相続財産管理人 の選任 申立ても行われていないケー スが多い。

土地の相続放棄をし た者が,次の相続人 が現れるまでの間,当該土地の管理を行わ ない場合,当該土地の所在す る市町村長の請求に基づき,家庭裁判所が当該財産の保 存に必要な処分を命ず るこ とを可能とす べきである。

(2) ポー タルサイト開設による公告手続等の簡略化

相続財産管理業務は,法定の手続期間を経るこ とで,短くても1年,長け れば 2年 上を要す るこ とがあるなど,業務が複雑かつ長期化し ,相応の管理費用や報酬が必 要になる。

そこ で国及び地方公共団体 が共同でポー タルサイトを開設し ,空家や空地の所有者 調査や流通促 進,マッチングに活用す るほか,一定期間の経過により地方公共団体 管理や処分できる仕 組みを設け るべきである。

また,財産管理人 からの申出によって官報に代 わる公告手段とし て活用す るなど, 手続の簡略化により,財産管理人 の清算業務の短期化,迅速化を図るべきである。

(3) 申立人 の負担を軽減す る費用補助制度の創設

相続放棄される土地は評価 額が低 かったり,利用が困難なケー スが多く,財産管理 の選任 申立てに必要な予納金に対し 十分な換価 後の徴収額が見成めないため,制度 の活用に踏み出せない場合がある。費用対効果の観点から活用し づらい制度となって いるため,申立人 の費用負担を軽減す る費用補助制度を創設す べきである。

(14)

所有者不明土地に対し て地方自治体 が適正に事業執行できるようにす るための措置 1.財産管理人 制度関係

(1) 地方公共団体 への財産管理人 選任 の申立権の付 与

財産管理人 の選任 は,利害関係 又は検察官のみが申立権者とし て法定されている が,相続財産が十分でなく金銭負担が生じる場合においては,利害関係 にとって活 用し にくい制度となっている。また,公益の代 表者とし て検察官による申立てが可能 とされている一方で,地方公共団体 は利害関係 と認められなけ れば 申立てできない。

管理が不適切な所有者不明土地は,地域の良好な生活環境を維持す る責務があり, 地域住 民の声を聞く立場にもある地方公共団体 が適切に管理す べきであるほか,公共 事業等で土地を取得す る場合においても,地方公共団体 を公益の代 表とし ての申立権 者と明確に位 置づけ ,柔軟な運用を可能にす べきである。

(2) 地方公共団体 の申立てに基づく選択的な相続財産帰属制度の創設

現行制度上,相続財産は特別縁故者に分与す るこ とができ,分与がなされない相続 財産は国庫に帰属す るとされており,地方公共団体 が相続人 不在のため不適切な管理 にある状態を解消す る努力をし ても報われる制度となっていない。

相続財産を一律に国庫帰属とす るのではなく,公共の用に供 るなど地方公共団体 が当該財産の取得を希望す る場合には,地方公共団体 の申立てにより地方公共団体 帰属させるこ とができる制度を創設す べきである。

(3) ポー タルサイト開設による公告手続等の簡略化 (再掲)

相続財産管理業務は,法定の手続期間を経るこ とで,短くても1年,長け れば 2年 上を要す るこ とがあるなど,業務が複雑かつ長期化し ,相応の管理費用や報酬が必 要になる。

そこ で国及び地方公共団体 が共同でポー タルサイトを開設し ,空家や空地の所有者 調査や流通促 進,マッチングに活用す るほか,一定期間の経過により地方公共団体 管理や処分できる仕 組みを設け るべきである。

また,財産管理人 からの申出によって官報に代 わる公告手段とし て活用す るなど, 手続の簡略化により,財産管理人 の清算業務の短期化,迅速化を図るべきである。

(15)

2.その他

空家等対策の推進に関す る特別措置法(平成二十六年十一月二十七日法律第百二十 七号)と同様,下記の措置を講ず るべきである。

(1) 所有者不明土地対策に係 る財政措置

各省庁において個 別に法律整備等の対応が図られているとこ ろであるが,今 後の人 口減少の進展のなかで,所有者不明に関す る事例 のさらなる増加・ 顕在化が想定され る。既存の補助制度のさらなる活用に向け た支援及び制度拡充,並びに所有者不明土 地の対応に係 る体 制の構築に対す る財政措置を行うべきである。

(2) 所有者等に関す る行政情報の利用範囲拡大

相続人 等の調査業務に膨大な時間と費用がかかるこ とがあるため,守秘義務と事案 の公益性に十分留意す る必要があるが,空家等対策の推進に関す る特別措置法第 10 条の「空家等の所有者等を把握す るための固定資産税情報の内部利用」と同様に,固 定資産税情報などの行政情報の取得を可能とす べきである。

平 成 29 年 5 月 23 日 指 定 都 市 市 長 会

参照

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